神奈川県藤沢市の新栄電子計測器株式会社は、次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池に対応した太陽光モジュール性能評価装置「IVCTシリーズ」を発売しました。定格出力は最大600Wで、150V/4Aから500V/1.25Aまで4モデルをそろえ、研究開発から量産ラインまで幅広い用途に対応します。

IVCTシリーズは、太陽光モジュールの電流と電圧の関係を示す「I-Vカーブ」を高精度に測定する装置です。非対称バイポーラ電源を搭載し、最大500V・1.25Aまでの広い電圧・電流領域で安定した測定が可能とされています。電圧を連続的に変化させる「電圧スイープ方式」を採用し、スイープ時間10~1000ms、ディレイ時間1~1000msをms単位で設定できます。

測定項目は開放電圧Voc、短絡電流Isc、最大出力Pmax、最大出力点電圧Vpm・電流Ipm、フィルファクタFFに加え、オプションで温度も取得できます。専用アプリケーションにより、3象限でのI-Vカーブ表示や、短絡⇔開放を組み合わせた4種類のスイープ方向選択ができ、取得データはCSV形式で出力できます。装置サイズは700×1500×750mm、重量は約300kgです。

ペロブスカイト太陽電池は高効率と低コストが期待され、量産化への移行が進んでいます。今後、研究機関やモジュールメーカーの評価ニーズが拡大する中で、本製品が新材料・新構造の太陽電池の品質評価や生産性向上にどこまで寄与するかが注目されます。

【製品情報】

太陽光モジュール性能評価用IVカーブトレーサー IVCTシリーズ

https://shin-ei.ne.jp/solar/maintenance/ivct-series/

source: PR TIMES

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